ヒート・オブ・シティ 現金強奪(THE CHANNEL)100分

投稿者: | 2024年5月5日

おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

元軍人の兄弟が、娘の手術費を工面するために仲間と銀行を襲い、迫り来るFBIや警察官と大銃撃戦を繰り広げるガンアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、銀行強盗犯とFBI捜査官の激しい戦いを描いたガンアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

ニューオーリンズで暮らすミックとジェイミーの兄弟は、元海兵隊というスキルを使い、仲間達と共に6人で銀行を襲撃する。

しかし、FBIの部隊が現場に急行し、激しい銃撃戦が展開され、なんとか150万ドルの現金を手にするものの、

仲間の内3人が死亡し、さらには、現金を洗浄しようと取引を持ち掛けたマフィア組織とも揉め事を起こし、次第に追い込まれて行くのだった!?

監督は、(デイライツエンド)(詳しくはこちら)や(ネイビーシールズ ラストソルジャー)等の骨太なアクション作品を専門に監督している

ウィリアム・カウフマンで、本作でも犯罪者とFBIの戦いを緊迫感満載で描いています。

ウィリアム・カウフマン

主人公の犯罪者役は、(スペクトル)や(スモーキンエース2)等のクレイン・クロフォードで、子供の手術費のために犯罪に手を染める元軍人を演じています。

本作のクレイン・クロフォード
クレイン・クロフォード

で、トラブルメーカーのその兄役で、(プライベートライアン)や(パシフィックリム)等のマックス・マーティー二が登場し、ほとんどの揉め事を一人で作っていきます。

本作のマックス・マーティー二
マックス・マーティー二

で、途中から主人公達と行動を共にする主人公の妻役で、女優として活躍しつつ、実は(レンフィールド)(詳しくはこちら)や

シャザム 神々の怒り)等の大作映画のスタントウーマンとして活躍しているジュリアン・ジョイナーが登場し、

本作ではアクションではなく、主人公を支える勝気な奥さん役で、助演しています。

本作のジュリアン・ジョイナー
ジュリアン・ジョイナー

で、主人公達を追うFBI捜査官役で、(フォーカス)や(クロッシング)等の二コエ・バンクスが登場し、雰囲気たっぷりに主人公達を追い詰めていきます。

本作の二コエ・バンクス
二コエ・バンクス

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、主人公であるクレイン・クロフォードが、幼い娘をベビーシッターに預けて、家を出るシーンから始まります。

頑張るシングルファーザーの一日、という感じの出だしですが、実は、クレイン、そのまま兄のマックス・マーティー二を含めた5人のゴツイ男たちと落ち合い、

そのままトラックに乗り込んで武装準備をしますので、どこかの傭兵かボディガードかと思いきや、、

、、、そのまま銀行強盗に押し入ります。

善人のような表情で通しているので、てっきり人々を守る側の人間かと思えば、人々から略奪する側で、

銀行に押し入ってからも、非暴力で通すわけでも無く、特に兄のマックスは、サイコ気味なので、むやみに銃を他人に向けるタイプで、

必要以上にバイオレンスを加えた上で、まんまと現金をゲットします。

ただ、通報が早かったため、ゲット後に外に出た段階で、FBIの第一波のカウンターアタックを受けて仲間が負傷します。

それでも、実戦経験のある元軍人ばかりなので、手慣れた戦闘技術で、なんとか逃走用の車を確保しますが、

その際に仲間が負傷してしまい、結果、主人公兄弟二人と、重症を負った仲間一人の合計三人だけが、その場から脱出できます。

で、事件の担当となった敏腕FBI捜査官二コエ・バンクスが登場し、現金を持って逃げる兄弟+重症一人と、

FBIと地元警察官の真向からの激戦が始まる、、、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

本作、非常にシンプルな物語展開で、基本的には、このFBIと銀行強盗兄弟の銃撃戦を含めた捕物帳がメインで、最後の最後までこの展開が続きます。

ですので、ガンアクションが苦手、わるいは全く興味が無い、という方にとっては、恐らくかなり退屈な時間が長く続くような内容となっています。

ただ、緊迫感を煽るような状況はずっと維持されていて、普通のアクション映画の銃撃戦と同じぐらいの迫力や、テンポの良さは感じられますので、

そこまで、飽きることなく鑑賞はできるかと思われます。

で、この犯罪者兄弟のキャラクター設定が、善人の弟とサイコな兄、という感じで極端にはっきりと分かれていて、

大銀行強盗犯なので兄は、どうしようもないぐらいに不安定で短絡的に切れやすい、というのは分かるのですが、

弟の方も大犯罪者のくせに、ずっと善人面という設定が少し独特で、

言い方を変えると、

娘の治療費を他人から奪うためなら、無関係の他人の命を、あっという間に奪ってしまえるキャラクター

なので、兄弟二人共に簡単に感情移入することができません。

感情移入させるために、子供のために、、、という設定にしているのは分かりますが、それを強調されればされる程に、

逆に自分勝手な部分が、どんどんと強調されていってしまいます。

で、中盤以降、母親の正体も分かりますが、その母親のキャラクターもイマイチ善人とは言い難いキャラクターとなっていますので、

主役側の人間全員に感情移入しにくいキャラクターが揃っているので、逆に追う側のヒーロータイプ、二コエ・バンクスに期待が高まってしまいます。

どことなく風貌が(21ブリッジ)(詳しくはこちら)のチャドウィック・ボーズマンに似た感じの、正義感の香るタイプですので、

もっと活躍が観たかったところですが、残念ながら、主人公達を引き立たせる好敵手以上でも以下でもなく、

本作はそれよりも、散々悪事を働いて、無関係の人々の命を奪ったクレイン・クロフォードを悩めるヒーローとして描きたい、

という部分に重点を置いていますので、最後まで主人公にとって都合の良い方向に物語が進む事になります。

という事で、人物設定や、物語展開等、極端な部分がある作品ですが、逆に極端にガンアクションシーンが多い作品ともなっていますので、

ガンアクション好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2023年製作 アメリカ製作 クライムアクション

監督 ウィリアム・カウフマン

出演 クレイン・クロフォード、マックス・マーティー二、ニコイ・バンクス、ジュリエン・ジョイナー、ラッキー・ジョンソン、ジャレン・ミッチェル

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