おすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆
ルル・ウィルソン主演による(BECKYベッキー)のその後を描いた、ショーン・ウィリアム・スコットとバイオレンスバトルを繰り広げるスラッシャーアクション第二弾!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、(BECKYベッキー)(詳しくはこちら)のその後を描いたシリーズ第二弾です。
それでは、まずはあらすじから、
家族が襲われた事件から2年、16歳になったベッキーは、偶然知り合った年配の女性エレーナと平穏な日々を送っていた。
しかし、勤務先で揉めた男性至上主義を唱える集団ノーブルメンが、報復のために家に侵入し、全てを破壊してしまったことで、
ベッキーの怒りは頂点に達し、復讐を開始するのだった!?
監督と、敵役の一人として出演も果たしているのは、(オープンハウスへようこそ)や(意のままに)等のマット・エンジェルで、
共同監督のスザンヌ・クートと共に前作の世界観をさらに発展させ、今後のシリーズ化も視野に置いたような物語を演出しています。
主演は、前作から引き続き(アナベル死霊人形の誕生)や(ウィジャ ビギニング)等のルル・ウィルソンで、
確かな存在感と演技力で、前作のキャラクターをさらに成長させ、痛快に活躍して行きます。
で、本作のラスボス的な悪党一味のリーダー役で、(アメリカンパイ)やチョウ・ユンファ主演の(バレットモンク)等の元青春スター、
ショーン・ウィリアム・スコットが登場し、いつのまにか備わった迫力で、ベッキーを追い込んでいきます。
で、悪党一味の一人役で、(メンフィスベル)や(キャント・バイ・ミー・ラブ)等のコートニー・ゲインズが登場し、
ベッキーを追い詰める、というより追い詰められていきます。
で、ベッキーと暮らす年配の女性役で、(陪審員)やテレビシリーズ(パートナートラック)等のデニス・バースが登場し、物語の世界観を深めています。
で、後半物語に絡む年配の女性役で、(白い嵐)や(シャッターアイランド)等のジル・ラーソンが登場し、物語に捻りを加えていきます。
そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、前作の惨劇から2年、里親から3度も逃げ出したベッキーが、
ヒッチハイクで知り合った老女エレーナと、ちょっと奇妙な共同生活を送っているところから始まります。
エレーナも若い時に色々あったのか、ベッキーが16歳の少女ながらも、ちゃんと働き家賃も収めてくれている、という事で、
特に何も質問せずに、クロスワードパズルなど一緒にやりながら、意外に楽しく共同生活を送っています。
で、そんなある日、ベッキーがバイトしている田舎のカフェに、3人の男たちが入店してきます。
で、この男たちが、街を賑わす男性至上主義集団ノーブルメンで、予告なく集団で出現し、過激な行動をとった挙句に忽然と姿を消す、
という神出鬼没の集団で、そのメンバーのうちの3人が、ある場所での会合に出席するために、偶然ベッキーの務めるカフェに姿を現します。
で、メンバーの一人が、ベッキーを挑発するような行動を取り、勿論ベッキーはその上を行くような挑発的な行動を取りますが、
一応周りの眼を気にした他のメンバーに制止され、とりあえずは事無きを得ます。
しかし、その夜、陰湿なノーブルメンは、ベッキーの後をつけて、自宅を確認し、夜中に侵入します。
で、ベッキーも異変には気づきますが、腕力の強い男3人に捕まってしまいます。
しかし、その騒動に気付いたエレーナが銃を持って助けに入り、銃を向けられた3人の男たちは、、、、、、。
という所で、銃声が鳴り、、、、、
気絶していたベッキーが目を覚ますと、やっと幸せを手に入れたその家が、またしても、悪党によって崩壊してしまった事が分かります。
しかも、ずっと飼っていた親友の犬、ディエゴの姿がなく、連れ去られた事が分かります。
という事で、キレたベッキーによる、ディエゴ奪還と、悪党掃討作戦が開始される、というのが大筋となっています。
前作から3年という事で、ベッキーを演じるルル・ウィルソンも勿論成長し、ティーンが活躍する作品へと内容も成長しているのですが、
前作は謎の脱獄囚ネオナチ4人組に襲われた家族の、非力だと思われた13歳のナイーヴな少女が、屈強な大人に逆襲する、
という舐めてた相手がに実は強かった系にも繋がるようなホームインインべイジョンスリラーだったのに対し、
今回は16歳の少女が、連れ去られた犬と復讐を果たすために、悪党5人組の基地に襲い掛かる、というバトルの構図を逆転させたような内容となっています。
前作ではベッキーという思春期の少女が、病気で亡くなくなった母親の死に気持ちの整理がつかないままに、
新しい母親が現れて、混乱する中、怒る事でしか発散できない、というベッキーに関する人物紹介と世界観の流れは説明済みですので、
本作は非常にシンプルに、少し成長したベッキーの大暴れ編、となっています。
今回も、メインの見所としては、やはりバイオレンス描写ですが、人数的には前作より少し多いぐらいで、
残酷度もそれほど変わりませんが、本作はベテランキャストが登場している事で、他の作品では守られるべき存在であるはずの年齢のキャストが、
結構ドギツイ目に合ってしまう、という、そっち方面に一歩踏み込んだ残酷描写となっています。
ただ、本作の場合、グロではあってもコメディ寄りなので、華々しく散る、という見せ場をベテランのためにしっかりと用意している、
という意味合いで、恐らくキャスト陣は、ノリノリで挑んだのではないでしょうか。
で、本作、エンディング直前で、次回作に繋がるかのような展開で終幕する、という1作目からのお決まりのようなシーンが存在するのですが、
その繋がり方から察するに、3作目が製作されると、また違ったフィールドでのベッキーの大暴れが観れそうですので、
非常に期待感を持たせるエンディングとなっています。
ただ、そうなると、もう、1作目の繊細さは、ほとんど無くなってしまいそうですが、、、。
という事で、しっかしとした前作からの正統続編で、さらに物語を発展させ、もしかすると次回作への橋渡しになるかもしれない作品ですので、
一作目をご鑑賞済みの方や、舐めてた相手が実は強かった系作品好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
ただ、一作目を未鑑賞の方は、まずは一作目をご鑑賞されてからの本作ご鑑賞をお勧めします。
作品情報
2023年製作 アメリカ製作 スラッシャーコメディ
監督 マット・エンジェル、スザンヌ・クート 脚本 マット・エンジェル
出演 ルル・ウィルソン、ショーン・ウィリアム・スコット、コートニー・ゲインズ、マット・エンジェル、ケイト・シーゲル、デニス・バース、ジル・ラーソン、アーロン・ダラヴィラ
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