ウォンテッドマン(WANTED MAN)85分

投稿者: | 2025年2月6日

おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

ドルフ・ラングレンが自身の製作会社で、監督・製作・脚本・主演とマルチにこなした、シンプルながらも意外としっかりしたドラマ演出でじっくり楽しめる、濡れ衣を着せられた刑事と重要事件の目撃者コンビの逃避行アクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、ドルフ・ラングレン監督・製作・脚本・主演によるサスペンスアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

メキシコ国境付近のカリフォルニアで、麻薬取締局の捜査官が殺害される事件が発生した。

その事件の目撃者とされる女性2人がメキシコの警察で保護されため、アメリカ側から凄腕刑事のジョハンセンが、身柄引き取りのために派遣された。

順調に、現地に向かい、女性を引き受けるジョハンセンだったが、その帰路、警察官の服装の二人組の襲撃を受け、一緒にいた警察官と一人の女性が銃撃されてしまう。

なんとか逃げ延びたジョハンセンと目撃者ロサは、敵ばかりのメキシコからなんとかアメリカへと脱出を試みるのだった!

自身の製作会社で、監督・製作・脚本、そして刑事役で主演とマルチにこなしているのは、(ベストマン)(詳しくはこちら)や、

セクション8:リベンジミッション)(詳しくはこちら)等、まだまだ主演作の絶えないドルフ・ラングレンで、意外としっかりしたドラマを描きながらのポリスアクションを演出しています。

ドルフ・ラングレン

で、重要事件の目撃者として悪党に狙われる女性役で、(SPARK)や(RIVER)等のクリスティーナ・ヴィラが登場し、ドルフと共に逃避行を続けます。

クリスティーナ・ヴィラ

で、ドルフの親友で、警察のOB役で、(スカイミッション)や(ナイトストーム)(詳しくはこちら)等のケルシー・グラマーが登場し、意外な一面を見せていきます。

ケルシー・グラマー

で、警察の同僚でドルフの親友役で、(ゾンビハンター)(詳しくはこちら)や(アサシン)等のドルフ作品でお馴染みの

アーロン・マクファーソンが登場し、ドルフとのドラマを繰り広げて行きます。

アーロン・マクファーソン

で、同じくドルフと同僚の刑事役で、(沈黙の監獄)(詳しくはこちら)や(マルチバースアルマゲドン)(詳しくはこちら)等の

元青春スター、マイケル・パレが登場し、怪しい友情を振りまいていきます。

マイケル・パレ

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、ある麻薬組織の保管倉庫を、数名の覆面姿の武装チームが制圧するシーンから始まります。

しかし、その覆面姿の隙間から見える目に見覚えのある麻薬組織の構成員の一人は、自身が麻薬取締局の潜入捜査官である事を申し出ますが、

戸惑った覆面男は、そのまま潜入捜査官を射殺し、さらに他の構成員も全員射殺してしまいます。

で、そのままブツを奪還した(警察側の人間っぽい)覆面チームは、闇に姿を消します。

数日後、メキシコ国境近辺のアメリカ側にある警察署に務める刑事ドルフは、普段からメキシコ人に対して非常に差別意識があり、

先日も任務中に容疑者のメキシコ人に、必要以上に暴行を加えるという問題行動を、きっちりとスマホで撮影されていて、世間から無茶苦茶バッシングを受けています。

デモ住民『はーんたい!はーんたい!』

それでも、もちろんドルフなので、それぐらいで考え方を改めるわけもなく、今日も市民のデモや、責任を追及する記者達に追われ、完全な世間の嫌われ者となってしまっています。

ドルフ『く、、、くそう、、。』

署内でも、結構な扱いですが、全員敵というわけではなく、昔からの親友でもある同僚のアーロン・マクファーソンマイケル・パレ

そしてOBながらも親友のようなケルシー・グラマー等、心を許した仲間とストリップバーで飲み明かし、なんとか世間からの冷たい目に耐えていきます。

そんな中、とりあえずの厄介払いの意味もあり、ドルフは、先日発生したあの麻薬組織襲撃事件で、実は逃げ延びていて行方不明になっていた

2人のストリートガールが、メキシコ警察で保護されたので、アメリカ側で発生した事件のために2人の身柄を受け取ってくるように指示されます。

非常に手間のかかる任務を嫌がるドルフですが、警察官の職には、誇りを持っているようですので、ここは素直に受け入れて、メキシコへと向かう事になります。

で、無事メキシコ警察に着き、現地の警察官に案内されながら荒野の真ん中にある収容所へと車を走らせます。

そして、2人の身柄を引き受け、車に乗ってメキシコ警察へと引き返す帰路で、警察の恰好をした謎の二人組の襲撃を受け、

重傷を負いながらもなんとか逃げ延びたドルフと、麻薬事件の目撃者であるクリスティーナ・ヴィラの逃避行が始まる、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

ドルフ・ラングレンが自身の製作会社(ドルフラングレンフィルム)で、監督・製作・脚本・主演とマルチにこなしたアクション作品です。

内容的には、濡れ衣をきせられた刑事が、言葉の理解できない異国の地で、事件の目撃者と共に刺客たちと激戦を繰り広げながら帰国を目指す、

という、刑事ものにありがちな物語展開の内容ですので、正直どういう展開になって行くか?覆面チームの悪党は誰なのか?等、想像通りに物語が進んでいきますので、

ハラハラ感などはほとんどなく、ドルフも流石の年齢ですので、超絶アクションの連続という事もない、ある意味落ち着いた作品となっています。

しかし、(キャッスルフォール)(詳しくはこちら)等もそうですが、年齢を重ねたが故に滲み出せる、物語やアクションを盛り上げるドラマが意外としっかりと描かれていて、

差別意識全開だった主人公が、メキシコ人の目撃者に救われ、その家族にも温かく世話される日々を送る事で、

いつの間にか、メキシコ人とも温かい心を通わせるようになっていく、という主人公の内面の変化が、イカツい表情のドルフながらも、しっかりと表現されています。

ですので、家族とのお別れの時には、意外にもちょっとホロっとくるような演出もあったり(お母さん役のキャストが良い雰囲気なので)で、

メインである2人の人間ドラマが寄り深掘りされていきます。

また、ドルフのくたびれ感(もしかすると病気で本当につらかったのかもしれませんが、、)が、本作では、非常にマッチしていて、

どんどんと追い詰められていき、身内に裏切られながらも、最終的には嫌っていたメキシコ人の優しさによって窮地を脱していく、

というドラマ展開に見合った刑事像を好演しています。

正直、格闘アクションは少な目でも、もう少しガンアクション等が観たいところですが、今現在のドルフ主演作品となると、本作ぐらいが調度良いのかもしれません。

個人的には、20年ほど前の動いていた時期の監督作(ディフェンダー)や(レッドリベンジャー)等よりも、

近年の監督作品のほうが、ずっと映画的にはクオリティが上がっているように見えますので、これからは、もう少し自身の出演シーンを少な目にして、

スコット・アドキンスのような、現役世代のアクションスターをメインに据えた監督作品を沢山監督してもらいたいですね。

監督作が増えれば、どんどん質が上がっていくような期待感がありますので、まだまだ人間核弾頭ドルフ・ラングレンから目が離せません!

という事で、落ち着いて鑑賞できるアクションドラマとなっていますので、アクション好きの方や、ドルフファンの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報 

2024年製作 アメリカ製作 アクション

監督・製作・脚本 ドルフ・ラングレン

出演 ドルフ・ラングレン、マイケル・パレ、ケルシー・グラマー、クリスティーナ・ヴィラ、ロジャー・クロス、アーロン・マクファーソン

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