【香港映画】ドラゴン電光石火‘98(亞洲警察之高壓線HIGH BOLTAGE)90分

投稿者: | 2024年9月21日

おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

若きドニー・イェンが、妻を殺害した犯人を逮捕するため、フィリピンを舞台に繰り広げる、やりすぎ刑事の野獣捜査線!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、ドニー・イェンが荒々しい刑事に扮したガンアクションメインのポリスアクションです。

それでは、まずはあらすじから、

かつて妻を人質に取られ殺害された香港警察の刑事チャンは、その犯人が関わる事件の重要参考人を護衛するため、フィリピン警察での任務に就く。

しかし、重要参考人を組織員に襲撃されたチャンと地元警察は、その事件の影に潜むフィリピン黒社会の大物カドゥーサの存在を確認する。

やがて、組織は暗殺者を雇ってチャンの命を狙い始めるのだった!?

監督は、(城市特警)(詳しくはこちら)や(スウォーズマン剣士列伝)等のアンドリュー・カムで、フィリピンを舞台にした刑事ドラマを演出しています。

主人公の刑事役を演じ、武術指導も担当しているのは、(ザ・マジックカンフー幻影拳)(詳しくはこちら)や

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝アイアンモンキーグレート)と同時期のドニー・イェンで、

低予算作品ながらも、素晴らしいアクションを披露しています。

ドニー・イェン

で、主人公の宿敵役で、(暗黒英雄伝)や(ザ・ミッション非情の街)等のロイ・チョンが登場し、ドニーと激突していきます。

ロイ・チョン

で、事件に関わる女性役で、(ザ・マジックカンフー幻影拳)でもドニーと共演していた(黒豹天下)(詳しくはこちら)や

舞男真面目)等のリリー・リーが登場し、物語世界を深めていきます。

リリー・リー

そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、香港警察のあぶない刑事ドニーが、今日もやり過ぎ捜査によって現場は大混乱し、

その結果、情緒不安定という事で休暇を取らされるシーンから始まります。

しかし、理解のある上司は、その休暇を利用して、かつてドニーの奥さんが黒社会の人間に人質に取られて殺害された事件の犯人ディック(ロイ・チョン)が、

今現在フィリピン黒社会の大物カドゥーサの下で頭角を現し、犯罪の証拠を握るクンという男の命を狙っている、という事で、そのクンを保護する任務に就かせます。

で、早速フィリピンに渡ったドニーは、現地の刑事エドゥとバディを組むことになり護衛任務に就きますが、

護送中の車両ごと黒社会に襲われてしまい、エドゥの静止を振り切って犯人側に攻撃を加えて、結果的にクンの命を奪われてしまいます。

出会って早々に亀裂が入り始めるバディですが、エドゥにはそもそものバディであるお調子者ビリーも一緒に行動していますので、

信用を失ったドニーの代わりにビリーも本格的に捜査に加わり、まずはクンの恋人である中国人ジェニー(リリー・リー)のもとを訪ねますが、

とりあえずは、ジェニーはクンとは疎遠になっていたようで、クンの死さえ知らなかったという事で、ドニーたち三人の刑事はその場を後にします。

エドゥ刑事と、急に捜査に加わるビリー刑事(お調子者)

で、そんな中、フィリピンの街中に少年から金を巻き上げるチンピラをフルボッコにしてしまう正義感の強い男が現れます。

ロイ『お前、なにやっとんじゃぁ!!』  チンピラ『か、、、金、金、、。』
ロイ『大丈夫か、坊主。おばあちゃん、大事にせいよぅ。』

で、偶然散歩していたドニーが、その男を目撃しますが、、、、、、、、

ドニー『あ、、、、あいつっ!!』

、、、、その男こそ、ドニーの奥さんを殺害した張本人であるディックで、

なんとなくの散歩中に宿敵に遭遇するという奇跡の偶然

ではありますが、このフィリピン捜査の旅の目的とも言える人物なので、こっそりと後を付けます。

で、ディックが有力者とのパーティを楽しんでいる所に堂々と姿を現し『お前を必ず逮捕する。』と宣戦布告します。

出席客『いやぁ、ディック君、最近頑張ってるみたいだね。』 ロイ『いやいや、ぼちぼちっス。』
ロイ『ムッ!!あいつは、、、!』
ドニー『お前を必ず逮捕する。』

で、ホテルに帰って、

大量に氷を入れた風呂に衣服を着たまま入る

という、独特のほてりの冷まし方で、なんとかクールダウンしようとしますが、さっき勢い余って宣戦布告したせいで、速攻でディックの手下の襲撃を受けることになってしまいます。

早速

ただ、そんな事は当然予測していたドニー(だから服を着ていた?)は、襲い来る暗殺者も高速カンフーで撃退します。

でも、、、、
そんなの関係ねぇ!

で、デッィクとの争いが激しくなり始めた事で、エドゥは、ドニーとディックとの因縁を知り、デッィクについて改めて調べ直すと、

黒社会で頭角を現しだしたディックは、最近の取引も、自身を中心に進めているようで、数日後には大きな取引があるという事で、

トラブルメーカードニーは除外して、ビリーと二人だけで取引現場に乗り込むための準備を進めます。

エドゥ刑事と
ビリー刑事のドラマが濃くなるに連れて、ドニーの本編から遠ざかっていきます、、、

しかし、トラブルドニーは、その情報を聞きつけて、勝手に捜査に参加し、デッィクに大ダメージを与えていきます。やり過ぎ刑事なので、、、。

で、そのディックからの報復として今度はフィリピン警察側に犠牲者が出てしまう事で、ドニーとディックの怒りは頂点に達し、2人の刑事は巨大な組織相手に決死の戦いを挑む、、、、、

、、、、というのが、大体の大筋となっています。

フィリピンが舞台で、キャストも結構な人数が現地キャストという、非常に低予算感の伝わるポリスアクション作品です。

ブレイク前のドニー作品ですので、ドニーの良さをしっかりと引き出しているとは言い難い内容ではありますが、

フィリピン側のキャストの扱い等が意外に丁寧に描かれていますので、ドニー主演の香港映画というよりも、

恐らくフィリピンでの興行収入もしっかりと見越して製作された作品だと思われます。

前半はドニーが中心ですが、中盤は、フィリピン側のバディがメインのドラマ展開となってしまいますので、

下手すると主人公であるドニーが脇役に見えるような時間帯も結構流れてしまったりします。

ただ、宿敵ロイ・チョンが登場してからは、部下役にフランキー・チャン(台詞はほとんどありませんが、、)が混ざっている事もあり、

香港犯罪ドラマ的な匂いが濃くなり、再びドニーとの激突にスポットが当たっていきます。

ただ、再戦のきっかけは、散歩中に偶然出会う、という行き当たりばったりな展開ですが、、。

フランキー・チャン、出演してはいますが、存在感のみで、ほとんど話しません。

ただ、このロイ・チョンが演じているディック、初登場時は少年に優しい人情家のようなキャラクターとして颯爽と登場しますが、

ドラマティックな展開を期待させつつも、物語が進めば進む程、単なる極悪人というシンプルな悪党キャラに路線が変更されてしまいますので、

香港時代のドニーとの因縁ドラマの説明不足も含めて、ドラマ面の薄さが目立ってしまいます。

正直、フィリピン刑事バディのドラマを描く時間があれば、ドニーロイ・チョンのドラマを描いて欲しい所ですが、

その辺りも含めて、色んな事情があったのではないでしょうか。

という感じで、ドラマ的には残念な描き方な面もあるロイ・チョンですが、アクションに関しては、これが他の作品では見た事が無いぐらいに活躍していて、

中盤等の激しい銃撃戦やドアの締まっている車に、空いている窓からジャンプして飛び乗る、という結構難しそうなスタントも自身でこなし、

ダァァァッと走っていって、
ジャンプして窓から車に飛び乗ります。

クライマックスのドニーとのバトルも、スタントマンともスイッチはしますが、できるだけ自身で格闘アクションも演じる、

という非格闘技系のキャストらしからぬ体当たりなアクションを披露しています。

ラストバトルも
ロイ・チョン自身が結構アクションしてます

ドニーのアクション自体は、既に完成形ぐらいに激しいアクションですが、非格闘系のロイ・チョンが、

しっかりとその激しいアクションについていき、ちゃんと互角に格闘をこなしているような違和感のないアクションを披露していますので、

なかなか緊迫感を醸し出す名シーンとなっています。

という事で、どちらかとういうと、格闘よりもガンアクションの方が多めの作品ではありますが、しっかりとドニーアクションは楽しめる作品となっていますので、

香港映画ファンの方や、ドニーファンの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1995年製作 香港製作 ポリスアクション

監督 アンドリュー・カム 武術指導 ドニー・イェン

出演 ドニー・イェン、ロイ・チョン、エドゥ・マンザーノ、リリー・リー、フランキー・チャン、マンディ・チャン

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