【未公開カンフー映画】鉄三角との決闘(鐵三角TRIANGULAR DUEL)98分

投稿者: | 2024年6月22日

カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

台湾カンフー映画の巨匠ジョセフ・クオが監督した、その後の(イップマン)や(グランドマスター)にも通じる流派間の争いを描いた豪快カンフーアクション!!

作品紹介

今回ご紹介する作品は、ジョセフ・クオ監督が演出した王道展開のカンフーアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

人力車夫として働くロンは、ひいきの客であるジェン師匠が、カンフー道場を新設するにあたって、弟子入りを志願する。

そんな中、その地区に古くから道場を構えている道場主達の集まりである武術会が、ジェン師匠も入会するように強要して来るが、

自分達で道を切り開く事を目指すジェン師匠は、この誘いを断るのだった。

しかし、その出来事以来、武術会から恨みを買ったジェン師匠は、数々のいやがらせを受け始める!?

監督は、(少林寺への道)(詳しくはこちら)シリーズや、(ドラゴンズクロウ)(詳しくはこちら)等、

台湾製の多くのカンフーを監督してきたジョセフ・クオで、王道的なカンフードラマを演出しています。

ジョセフ・クオ

主演の拳士役には、チー・クワンチュン主演の(雙形鷹爪手)や、トン・ワイ主演の(十八羅漢拳)等の、

ウェン・チアンロンで、力強くダイナミックなアクションで激闘を繰り広げて行きます。

本作のウェン・チアンロン
ウェン・チアンロン

で、主人公の師匠となる拳士役で、(少林寺への道4)(詳しくはこちら)や(逆襲!少林寺必殺拳)(詳しくはこちら)等の、

ジョセフ・クオ監督作品常連のチャン・ナンが登場し、主人公を導いてきます。

本作のチャン・ナン
チャン・ナン

で、主人公の姉弟子役で、(ザ・セブングランドマスター)(詳しくはこちら)や、(ドラゴン太極拳)(詳しくはこちら)等の

ジョセフ・クオ監督作品の常連となっていくナンシー・イェンが登場し、華麗なアクションを披露しています。

本作のナンシー・イェン
ナンシー・イェン

で、チャン・ナンが経営する新設道場を、やたらと追い詰める悪党道場主役で、(少林寺木人拳)や(蛇鶴八拳)等の、

ミャオ・ティンが登場し、汚い方法で主人公達を追い詰めていきます。

本作のミャオ・ティン
ミャオ・ティン

で、主人公達の道場を追い詰める地域の武術会の会長役で、(邪拳迫る!死守せよ少林寺秘伝)(詳しくはこちら)や

カンフー十八羅漢陣)(詳しくはこちら)等のルー・ピンが登場し、激闘を繰り広げます。

本作のルー・ピン
ルー・ピン

で、主人公の恋人となるヒロイン役で、メン・フェイ主演の(百戰保山河)や(遊方和尚)等のチェン・チウイェンが登場し、可憐な魅力で、物語を深めていきます。

本作のチェン・チウイェン
チェン・チウイェン

そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、人力車夫として働く主人公のロン(ウェン・チアンロン)が、

ひいきにしてもらっているカンフーの達人ジェン(チャン・ナン)に、満を持して弟子入り志願するシーンから始まります。

で、既にロンは自己流のカンフーをそれなりに習得していて、街で悪さをする悪党を凝らしめたりしていますので、

そんな喧嘩っ早いロンを見ていたジェン師匠は、弟子入りを断りますが、他の弟子達や、師匠の妹のナンシー・イェン等の口添えて、なんとか弟子入りを許可されます。

で、日本で修行して、日本の空手や柔術を取り入れたその武術の訓練が始まりますが、そんな時に、まだ新設したばかりのジェン師匠の道場を、

その地域で古くから開いている道場主達のあつまり、武術会から挨拶に来るように申し出があります。

ラスボス『武術会に入りなさい。』
師匠『いやです。』

招きの目的は、ジェン師匠の天健道場も武術会の傘下に入るように、という半ば強制的な申し入れで、

まだまだ開いたばかりの道場で、自分達で道を切り開いて行きたいと考えていたジェン師匠は、この誘いをきっぱりと断ります。

で、『生意気なヤツだっ!!

という事で、そこから武術会の門弟の天健道場に対する嫌がらせが始まります。

ラスボス『生意気なヤツだっ!!』

いきなり道場破りにやってきては暴れ周り、門弟に結構な暴力を加えたり、という事で横暴が続きますが、

流石にロンは、喧嘩っ早いだけあって、武術会のメンバーを返り討ちにしてしまいます。

で、この抵抗がきっかけでさらに揉め事は悪化し、さらに、街で偶然出会った美女と恋に落ちたロンが、幸せの絶頂期に、

実はその女性は、武術会の会長の娘だった、という(ロミオとジュリエット)のような展開が加わり、揉め事はこじれにこじれていきます。

しかし、師匠にきつく怒られたロンは、武術を使う事を1年間禁止されたため、嫌がらせにも反撃できず、娘との関係を知られた会長(の部下)にボコボコにされてしまいます。

それでも、師匠との約束を守り、反撃は決してしなかったロンですが、ジェン師匠は、またロンがやらかしたと勘違いし、

ボロボロになっている体に、さらに追い打ちをかけるように鉄拳制裁を加えます。

しかし、念のため、会長のもとを訪ね、ロンが揉め事は起こしたが、決して反撃はしなかった、という事実を知ったジェン師匠は、

大変反省し、弟子にしっかりと詫び、そして、ついに全ての揉め事を解決するために武術会のメンバーの鉄の三人組(鉄三角)の挑戦を正式に受ける事になる、、、、というのが、大体の大筋となっています。

師匠『ごめんな。』    ロン『大丈夫っす。』

1972に製作された作品ですが、近年製作された(イップマン)(詳しくはこちら)や(グランドマスター)等にも繋がるような王道の流派間の争いを描いた内容で、

虐げられた門弟や主人公が、我慢に我慢を重ねた上で、ついに怒りが爆発する、という誰もが感情移入してしまう熱い物語展開となっています。

逆に言うと、今観返すと、その後影響を受けた同じような内容の作品が多数製作されていますので、最初の20分ぐらいで、後半の流れが予測できてしまうぐらいに

予測通りの物語展開、予測通りの結末へと進んで行きますが、展開が予測できても飽きるという事は無く、

分かり易い物語に、ダイナミックなアクションが融合した世界観をしっかりと楽しめる作品となっています。

流石にブルース・リーの(ドラゴン怒りの鉄拳)と同年に製作された作品ですので、アクション自体が超絶アクションという事はありませんが、

それでも、ウェン・チアンロンのダイナミックなアクション(武術アクションというより喧嘩アクションぽいですが、、、)は、

観ていて割と爽快感がありますので、ナンシー・イェンのレディドラゴンぶりも含めてアクションシーンもしっかり楽しめる作品となっています。

ただ、個人的には師匠役のチャン・ナンの若さ過ぎる師匠と、弟子や妹以上に強そうには見えないアクションスキル、

そしてどうしても(少林寺への道)の劣る兄弟弟子役のイメージ’(逆にハマり役過ぎ)が強すぎて、物語の中心で踏ん張っている状況が、ずっとしっくりきませんでした、、。

という事で、師匠役はさておき、分かり易く、誰もが感情移入できる王道展開と、ダイナミックなアクションが炸裂する

台湾製カンフー映画の巨匠の監督作品となっていますので、カンフー映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1972製作 台湾製作 カンフーアクション

監督・製作・脚本 ジョセフ・クオ

出演 ウェン・チアンロン、ナンシー・イェン、チャン・ナン、ミャオ・ティン、ルー・ピン、チェン・チウイェン、ホー・トンドー

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