【中国映画】Miss.スパイ(魅影狂花THE KILLING ANGELS)83分

投稿者: | 2023年10月6日

おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

大人気のシュー・トントン完全主演作品ながらも、以前のような激しいアクションは少な目な女性ばかりのエージェントが活躍するレディースアクション作!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、人気のシュー・トントン主演のエージェントアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

女学生ジャーインの姉ジャーメイが、ある日突然銃撃された。

ジャーメイは、ある秘密組織の組織員で、非道な行いで統治する軍閥マーの情報を探るために潜入していたが、身分が発覚し、射殺されたのだった。

その事実を知ったジャーインは、愛する姉を奪ったマーに復讐するために、秘密組織のメンバーに加わる事を決意する!?

暗殺者として鍛え上げられた女性たちの活躍を描いたエージェントアクション作品です。

主演は(Miss.リベンジ)(詳しくはこちら)(Miss.デンジャラス)(詳しくはこちら)(Miss.アサシン)(詳しくはこちら)等、

セガールの(沈黙の〇〇)並みに(Miss〇〇)という邦題でお馴染みのシュー・トントンで、いつものように颯爽とアクションヒロインを演じています。

シュー・トントン
シュー・トントン

で、シュー・トントンが暗殺者へと鍛えられていく組織のリーダー役で、武侠アクション(武松斗杀西门庆)や、武侠喜劇(龙生九子)等に出演しているグー・ティエンが登場し、

貫禄たっぷりに裏の世界の女ボスを演じています。

グー・ティエン
グー・ティエン

で、暗殺組織のメンバーで、シュー・トントンを妹の様に世話を焼いてくれる先輩役で、恋愛ドラマ(北京爱上你)等のフゥー・リンが登場し、

確かな演技力で、作品世界を掘り下げています。

フゥー・リン

シュー・トントンと同じ暗殺組織の双子のメンバー役で、武侠作品(仙猫传)や、レディースアクション(赤裸女特工3)等のディン・メイリンが登場し、

前半と後半で違う役割で物語を盛り上げていきます。

ディン・メイリン

で、その双子のもう一人役で、実際にディン・メイリンの双子の妹で、シェー・ミャオ主演の(狂虎危城)や、ホラー(西河口秘闻之无头新娘)等に出演している

ディン・クィンリンが登場し、後半物語を展開させていきます。

ディン・クィンリン
別作品では、チン・シュウホウとも兄弟で共演

で、シュー・トントン含め人民の敵となる大ボス役で、ミシェル・ヨー主演の(シルバーホークス)や、ジェット・リー、トニー・レオン、ドニー・イェン出演の大作(HERO英雄)等に

出演しているヘイ・ズーが登場し、主人公達の前に立ちはだかります。

ヘイ・ズー
ヘイ・ズー

で、シュー・トントンの元婚約者役で、(少年林祥谦)や(混世高校)等に出演しているスン・ツォンが登場し、

後半エージェント達と共に悪党との戦いに身を投じていきます。

スン・ツォン
スン・ツォン

というキャストが結集した本作の物語は、日本人の圧政が広まりつつある中国で、あるダンス教室の講師である女性が、

その地域を統括する中国人の将軍とその部下たちに取り囲まれ、街中で銃撃されるシーンから始まります。

その女性が、実はシュー・トントンの姉で、夜道を恋人であるスン・ツォンと歩いていたら、騒ぎ声が聞こえたので駆け付けてみると、

実の姉が銃弾に倒れるシーンをいきなり見せられる、という衝撃的な光景を目撃してしまう事で、姉の暗殺者という知らなかった一面を知り、

そして、姉の命を奪った悪党将軍を倒す復讐心で、暗殺組織(といっても国を良くするために悪と戦う、という根本には善意が存在する組織)の女ボス、グー・ティエンに誘われるままに

自身も暗殺者として生まれ変わる事を誓う、という流れで女性エージェントMiss.スパイが誕生します。

因みに、邦題はスパイとなっていますが、基本的には暗殺をメインとしたエージェント活動組織、という感じですので、

情報収集をメインとするスパイとは、ちょっと違う役柄となっています。

でも、(Missアサシン)は既に別作品の邦題として付けられてしまっているので、しょうがないと言えばしょうがないですね、、。

サ・スパイ エージェントウルトラ)(詳しくはこちら)、なんてシュー・トントン主演のハッタリ邦題作品もありましたので、

早速似た内容の邦題が被り始めた感じでしょうか。

で、組織の門を叩いたシュー・トントンは、そこで先輩であるフゥー・リンや、性格のきつそうなディン・メイリンディン・クィンリンの双子のメンバーと出会い、

暗殺者としての訓練を積んでいく事になります。

この訓練模様が、なかなかの振り切り方で、勿論全員女性で、戦う女子の制服である白タンクトップを本当に制服として全員着用し、

下は軍パンを着用している、というやり過ぎ度で、訓練する場所も、監獄のような狭い秘密基地で、全員整列して行う、

という感じで、まるで漫画のような訓練風景がサラっと描かれます。

さらに、その訓練の最終段階は、時限爆弾が仕掛けられた部屋でメンバーが縛られて、そこから爆弾が爆発するまでに自力で脱出せよ、

という無茶苦茶な試練で、その試練によって、多くのメンバーが犠牲になって結果主要メンバー4人以外全員爆死してしまう事になります。

という感じで、その後のシリーズ化を前提としていない読み切り漫画のような展開で、一人前の暗殺者となった4人は、

いよいよミッション本番の、本題へと突入していく事になります。

で、いざ、本番のミッションという事になると、以前結婚寸前までいっていた元彼氏であるスン・ツォンと出くわしてしまったり、

ソリの合わない双子とのミッションに足並みがそろわなかったり、という感じで色々と困難が降りかかるのですが、

なんとか、悪徳将軍ヘイ・ズー邸宅のメイド(世話係り)としてシュー・トントンフゥー・リン変装して潜入する事に成功します。

で、ちょっとややこしいのですが、この変装している姿が、双子のディン姉妹で、逆の見方をするとシュー・トントンフゥー・リンの役柄を、

ディン姉妹が20分ほど演じる、という変わった展開になります。

ディン姉妹が演じていますが、中身はシュー・トントンとフゥー・リンという設定

同じ顔だと、邸宅内を捜索しやすい、という事のようで、逆に怪しさも増すような気もするのですが、

要するにディン双子姉妹をキャスティングして、なんとか物語に活かしたかった、という事情かと思われます。

で、後半、このディン姉妹によるスパイ大作戦もついに追い詰められ、危機的な状況になってディン・クィンリン(の顔の下はシュー・トントン設定)と

ディン・メイリン(の顔の下はフゥー・リン設定)が、交わす台詞が、かつての香港ノワールのような熱い台詞となっています。

メイリン(フゥー・リン)『残酷な組織の中で、味方はあなただけよ。』

メイリン(フゥー・リン)『妹のように思ってるわ。』

クィンリン(シュー・トントン)『私も、あなたの事をずっと姉のように思っていたわ。』

クィンリン(シュー・トントン『姉さん、、、。』

顔が違うからグっと来そうで来ない!!

という感じで、クライマックスでは、さらに漫画のようなどんでん返しもあり、ラストは女性同士のアクション対決へと雪崩れ込んでいきます。

ただ、本作、かつての(Missデンジャラス)のような女性のアクションを華麗にカッコ良く描く、という部分は最初から放棄しているようで、

シュー・トントンの手を上げたり、足を上げたり等の正面からのカット(敵の姿はほとんど映らないぐらいにアップ)に、スタントマンのちょっとした動きを加えて、なんとなく繋いでいく、

という感じのアクションで、動きがちゃんと繋がっているかも怪しいような細切れカットアクションなので、

アクションシーンは何度となく訪れますが、アクションシーンを観た、という感覚はほとんど残りません。

ごちゃごちゃやっている内にアクションが終わっている、という感じだけが毎回残ります。

只今アクション中
只今アクション中
只今アクション中
只今アクション中

ですので、凄腕エージェントが多数登場する作品ながらも、誰一人凄さを感じる事ができませんので、アクション作品としては消化不良感が残る作品となっています。

ただ、最近のシュー・トントン作品、主演のような扱いで脇役だったりする事が多かったので、最初から最後まで出ずっぱりという意味では、

シュー・トントンファンの方等、十分楽しめる作品だと思われますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2022年製作 中国製作 アクション

監督 ジェフリー・シュー

出演 シュー・トントン、グー・ティエン、ヘイズー、スン・ツォン、フゥー・リン、ディン・メイリン、ディン・クィンリン

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