おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
（ラバランチュラ）のマイク・メンデス監督による痒いところに手が届いたテンポの良いスパイダーパニック作品！！
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、巨大化したスパイダーと戦う事になった害虫駆除業者の奮闘を描いたモンスターパニック作品です。
それでは、まずはあらすじから、
冴えない害虫駆除業者アレックスは、仕事の害虫駆除作業中に誤って虫に刺されてしまう。
治療のために近隣の病院を訪れたアレックスだったが、その病院の遺体安置質で毒蜘蛛が発生し、治療代の代わりとして無料で毒蜘蛛の駆除を請け負ったことで、
未知の生物との命を懸けた戦いに身を投じていく事になる！！
（ザ・コンヴェント死霊復活）（ゾンビハンター）（詳しくはこちら）、（ラバランチュラ）等のマイク・メンデス監督の蜘蛛パニック作品です。
B級作品、中でもホラーやサスペンス系の監督作品が多いマイク・メンデスらしく本作も非常に同ジャンルのツボを心得たお約束シーン連発の娯楽作品となっています。
出演者もしっかりとした演技のできるキャストばかりで主人公のアレックス役を演じているグレッグ・グランバーグは、
（スタートレックbeyond）や、（スターウォーズフォースの覚醒）などの大作にも出演している人で、しっかりとした演技力で、
お調子者の害虫駆除業者を好演しています。
その主人公と共に蜘蛛に立ち向かっていく特殊部隊隊長を演じているのは、テレビシリーズ（ツインピークス）のローラのお父さん役や、
（ヒューマンキャッチャー）でモンスターを執拗に追いかける男を演じていたレイ・ワイズです。
そしてゲスト的に登場するのは、（エルム街の悪夢）や、（ヒドゥン）、近年では（ザ・グラッジ死霊の棲む屋敷）（詳しくはこちら）、
（ドリームキャッチャー呪われた魔除け）（詳しくはこちら）、（インシディアス）シリーズ等多くのホラー作品で助演してきたリン・シェイ、
そして、まさかの（悪魔の毒々モンスター）シリーズ等多くのB級作品を数多く生み出してきたトロマ社の総帥ロイド・カウフマンまで登場して作品を盛り上げます。
で、そんな豪華なキャスト人が演じる物語ですが、
主人公のアレックスはお人よしで調子乗り系の大柄な愛嬌のあるキャラクターで、一人で害虫駆除の仕事に明け暮れています。
で、不注意で虫に刺されてしまったために、近隣の病院を訪れるのですが、その病院に安置されている遺体に蜘蛛が住み着き、
たまたま居合わせたアレックスが治療費を無料にしてもらう代わりに蜘蛛の駆除を無料で請け負う事になります。
という事でこの蜘蛛が実は軍の遺伝子操作によって誕生した超強力な毒を持つ蜘蛛で、凄まじく成長速度が速く、あっという間にモンスター級の毒蜘蛛になってしまい、
早速巨大モンスターパニックものへと展開していきます。
ストーリー自体は特に新鮮味はありませんが、物語を面白くする一工夫とジャンル映画のツボを押さえた演出が随所に加えられていて、
他のB級C級作品とは一線を画するような作品になっています。
まずは、冴えない害虫駆除業者、という時点で既に熱い展開が予測できますが、本作ではそこに病院にたまたまいた警備員のホセ（途中でホルヘとか名前を間違われます）という、
さらにずっこけなキャラが登場し、成り行きでいつの間にか相棒に昇格していますので、燃えるヒーローキャラ度も2倍にアップしています。
しかも、このホセが結構良い感じで主人公とやり取りをしていきますので、バディもののヒーローとしての好感度も上がる二人となっています。
で、このコンビが蜘蛛に戦いを挑むのですが、途中公園に出現した蜘蛛が、公園で遊んでいた家族の前で暴れまわっている姿を他の家族がカメラで撮影していて、
さらにその撮影しているカメラの画面をしっかり映す、という他の低予算作品では、あまりみかけないような手の込んだ演出（しかも勿論、物語本編にはそのカメラの映像は関係してきません）も飛び出して、
ただ暴れまわるだけの蜘蛛を描く作品以上の一工夫の加えられた作品となっています。
さらにお約束の蜘蛛とトラックの手に汗握る追いかけっこや、
クライマックスでは、モンスターパニックの古典（キングコング）のラストシーンにオマージュをささげたようなビルよじ登り展開も用意されています。
勿論、特殊部隊の女性は戦う女子の制服タンクトップで銃を撃ちまくるのも忘れていいません。
という感じで、意外に豪華なキャストとツボを心得た演出を、非常にテンポ良く、80分という短めの上映時間にしっかりとまとめた秀作モンスターパニック作品となっていますので、
ホラー好き、SF映画好きの方などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
結構テンポ良く見れてしまうので、もう少し長く観ていたくなりますよ。
作品情報
2013年製作 アメリカ製作 モンスターパニック
監督 マイク・メンデス
出演 グレッグ・グランバーグ、レイ・ワイズ、リン・シェイ、パトリック・ポーショー、クレア・クレイマー、ロイド・カウフマン
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