【推薦!】レッドスネイク(SISTERS IN ARMS)112分

投稿者: | 2021年4月13日

お薦め度 ★★★★★★★☆☆☆

イラク西部の危険地帯を舞台に、ISと女性だけで編成された特殊部隊の尊厳を懸けた戦いを描く、しっかりとした作りのミリタリーアクションドラマ!!

作品紹介

2021年4月9日公開

今回ご紹介するのは、女性だけの特殊部隊の戦いを描いたミリタリーアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

2014年、イラク西部のヤジディ教徒のある村を、ISの兵士たちが襲った。

そこで暮らすザラ(ディラン・グゥィン)は、両親を虐殺され、弟とは離ればなれになり、自身は奴隷としてISに売られてしまう。

地獄のような日々を送るザラだったが、僅かな隙をついて、ISの家から逃げ出す事に成功する。

しかし、ザラの逃亡に気づいたIS兵士は、部下を従え、ザラを捜索する。

追っ手の追跡に捕まる寸前、ザラを救ったのは、【蛇の旅団】と呼ばれる、女性だけで編成された兵士たちだった。

命を救われたザラは、武器を取り、戦いに身を投じていく、、!?

ISの襲撃によって両親は虐殺され、弟と離ればなれになってしまう

実際に起きた事件を基に描かれた女性のみで構成された特殊部隊チームの戦いを描いたミリタリーアクション作品です。

フランス語がメインで話されるミリタリーアクション、という予備知識のみで鑑賞しましたが、リュック・ベッソン作品などのお洒落でマンガチックな作品ではなく、

イラク周辺の危険な地域が舞台となった女性メインのしっかりとしたドラマが描かれた作品となっています。

作品自体は戦闘シーンを多く盛り込みつつも、あくまでその地域で暮らす女性目線で、その地域の宗教や文化が細かく描写されていて、ドラマ部分を深く掘り下げています。

物語展開としては、【蛇の旅団】と呼ばれる女性だけの特殊部隊の戦いと、現地で暮らすクルド人少女ザラの過酷な人生が同時進行で描かれる構成となっています。

そうする事で、二つの物語が重なったときに、いかにしてそれぞれの目的で、違う種族、文化の人々が共通の目的のために立ち上がり、

その戦いに命を捧げていったのか、を寄り深く理解できるようになっています。

女性たちの戦う目的は、人種や宗教の差別問題もありますが、その大部分はその地域で横行している女性差別問題です。

宗教の解釈の仕方で、女性差別を露骨にしている地域も多く、主人公のザラはさらわれた挙句に奴隷として売られてしまいます。

今現在の時代で本作のような凶行(映画的にある程度誇張している部分はあるかもしれませんが)が行われている事も驚愕ですが、

そういった状況が日常に存在している地域なら、本作で登場するような女性だけの有志の特殊部隊が存在するのも納得の背景となっています。

また、宗教上の教義で、女性に殺されると天国に行けない、とされているようで、そういった意味でも女性だけの特殊部隊という存在自体が恐れられる存在であったようです。

そんな過酷な状況で展開されるドラマがしっかりと描かれている本作ですが、物語展開としては過酷なドラマをしっかりと描きながらも、

それぞれの思いの元に集まった、フランス人、アメリカ人、クルド人などの文化の垣根を超え、友情を育んでいくという、ハリウッド製の特殊部隊ものの王道の展開をテンポ良く描きつつ、

ミリタリーアクションも随所に盛り込んでいくという非常にバランスの良いドラマティックなミリタリー作品となっています。

主人公が戦闘に参加した目的の一つ、に離ればなれになった弟を探して救い出す、という大事な目的がありますが、

後半、この弟と運命的な再会を果たす事になってしまいます。

この辺の展開は流石にちょっとご都合的な展開ではありますが、ドラマティックな展開となっていて後半のクライマックスとなっていますので、

娯楽要素としてもしっかり楽しめる作品となっています。

女性だけの特殊部隊の隊員は国も文化も違う有志集まり

英題の(SISTERS IN ARMS)も、違う国や文化で育った女性たちが、(武器を手に取る事で出会った本当の姉妹たち)という意味が込められている深みのあるタイトルとなっています。

邦題のレッドスネイク)は始め見た時はB級感満載と感じましたが、このレッドスネイクは主人公のザラが、中盤で部隊に参加したときに自身につけたコードネームで、

赤というめでたい色と命を救われた(蛇の旅団)への想いを込めたコードネームとなっていて、ちゃんとした意味のある非常に良いタイトルとなっています。

因みに、本作製作開始当初はこの(RED SNAKE)のタイトルで製作されていたようですので、どちらも甲乙つけがたい良いタイトルとなっています。

という事で、(レッドスネイク)というタイトルと女性だけの特殊部隊、という設定だけを抜き出すととんでもないB級、C級作品のように思いがちですが、

本作は、ドラマ性と娯楽性を兼ねそなえつつ、普段目にすることのあまりない地域の文化も垣間見せてくれる意味のある作品となっていますので、

機会がありましたら、是非ご鑑賞ください。

他の戦争ものとはまた違った、なかなかの見ごたえの作品ですよ。

ザラを加えた(蛇の旅団)の特殊部隊

作品紹介

2019年製作 フランス・イタリア・ベルギー・モロッコ製作 ミリタリーアクション

監督・脚本 カロリーヌ・ブレスト

出演 ディラン・グウィン、アミラ・カサール、エステール・ガレル

ISのリーダーを捉えて敵地の情報を聞き出す

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