お薦め度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
超能力者一家の家族の揉め事!!日米キャストで描く、ダークな色調の超能力合戦!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、ダークな色調が独特の世界観を構築しているSFサスペンス作品です。
それでは、まずはあらすじから、
ある日、女刑事マーフィー(クリスティン・ウッズ)は、石化した特殊な状態で発見された遺体の殺人事件を担当する。
しかも、この遺体は鑑定の結果死後1000年が経過しているのだった。
この異常な遺体の身元を調べるうちに、被災者の娘ノリ(福原かれん)が事件の鍵を握っている、と睨んだマーフィーは、
この一族に伝わる不思議な力にまつわる因縁に巻き込まれていくことになるだった、、!?
(スーサイド・スクワッド)のカタナ役で注目を浴びた福原かれん主演のSFサスペンスアクションです。
邦画のタイトルやDVDジャケットイメージから(X-men)のようなSFバトルアクションを連想しますが、
比較的アクション要素は少な目で猟奇殺人事件を捜査する刑事サスペンスもの、として物語は進んでいきます。
その女刑事が担当した奇妙な遺体の殺人事件の重要参考人として福原かれん演じるノリが登場します。
で、その殺人の容疑者としてMIYAVI登場となるわけで、
後半はこの二人の対決がメインとなっていきます。
物語の大筋としては、それ以上の事はあまりないのですが、
本作一番の特色として、その偉大な特殊能力を代々受け継いでる者たちの悲しい運命、というか、悲劇的な物語から生まれるダークな世界観にあると思われます。
とにかく、作品全体を包む雰囲気がダークな色合いで、アメコミ原作のヒーローもののように、明るい面はなく、
偉大なる力を受け継いでいる一族の一員として、その運命から逃れられない、哀しい兄妹の物語となっています。
後半になると主人公であったはずのマーフィーは存在感が薄くなり、ノリと容疑者である兄のジンがメインの話に移っていきますが、
ラストのバトルに入っても基本的にこのダークサスペンスとしての世界観は守られて、この後も、この悲しい物語が続くことを、希望も添えた形でまとめ上げています。
ですので、DVDジャケットイメージとは少々異なりますが、一貫してまとまった独特のダークな世界観で統一された作品となっています。
ただ、世界観は上手くまとまっていますが、説明は結構省いていますので、その特殊能力の詳細や、何故死んでしまったら1000年が経過したことになるのか?
など、大事な部分はほとんど説明がないので、猟奇事件サスペンスものとして展開する物語なのにしっかりとした説明のある解決は得られません。
なんとなく、終わってしまった感はどうしても感じてしまいます。
それでも、本作は決して楽しめない作品ではなく、
しっかりとその世界観を堪能できる作品となっていますので、SF系のサスペンス作品がお好きな方でしたら、意外にハマる作品だと思われますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2019年製作 アメリカ製作 SFサスペンス
監督 ジョー・シル
出演 福原かれん、MIYAVI、クリスティン・ウッズ、ロス・パートリッジ、タカヨ・フィッシャー、サキ・ミアタ
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