【推薦!】1917 命をかけた伝令(1917)119分

投稿者: | 2020年2月26日

お薦め度 ★★★★★★★★☆☆

3DでもVRでも経験した事のないような臨場感で戦場を駆け抜ける体験!

作品紹介

2020年2月14日公開

今回ご紹介するのは、第一次世界大戦で起こった出来事をまるで追体験しているような手法で描く戦争アクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

1917年4月6日、第一次世界大戦中の西部戦線ではドイツ軍とイギリス・フランスの連合軍が対峙していた。

多大な犠牲を伴う消耗戦を繰り返していたある日、航空写真によって、もう退却したと思われていたドイツ軍が実は、退却と見せかけて要塞を建築し、攻めてきたイギリス・フランスの連合軍を一網打尽にしようと待機している事実を知る。

このままだと攻撃開始とともに1600人の友軍は全滅してしまう。

突撃準備をすでにしている最前線への通信手段はドイツ軍によって遮断されているため残る手段は急ぎ現地まで行き、最前線の司令官に直接攻撃中止命令を届ける以外に方法はない。

しかし、最前線に行くにはドイツ軍が仕掛けたトラップだらけの地区やドイツ軍が占領している地区を越えて行かなければたどり着けない。

そこで、ウィリアム・スコフィールドとトム・ブレイクはその任務に志願し、命がけで最前線への道を急ぐことになる。

2人は果たして最前線までたどり着けるのか?

本作は、アカデミー賞で作品賞、監督賞、撮影賞、脚本賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、美術賞、作曲賞、音響編集賞でノミネートし、撮影賞で撮影監督のロジャー・ディーキンスがオスカーを受賞しました。

鑑賞前、個人的にはリアルな戦争映画はあまり好みではなかったので、アカデミー賞撮影賞を受賞している作品だから、

という理由だけで鑑賞したのですが、実際鑑賞してびっくりするぐらい思っていた作品とは違う内容でした。

物語としては予想通りの内容なのですが、話題のワンカット撮影が映画史に残る(実際アカデミー賞受賞しているので残っているのですが)べき撮影技術で大変すばらしく、

その撮影に合わせたキャストの演技やスタッフの指導など、いったいどうやって撮影したんだ?と思うようなシーンの連続でした。

ただ、実際は2時間ワンカットというわけではなくワンカット風の撮影、という事でパンフレットにも小さくそのような記載がありました。

それでもかなりの長時間のワンショットが続きますので、撮影技術は素晴らしいと思います。

しかも、それぞれの地点の要所で有名俳優が配置されていますので、物語が進んでも飽きる事なく没入できます。

それぞれのスタッフ、キャストがそれぞれの役割をそれぞれの持ち場で自分の出番が来るまでじっと待機し、確実に役割を果たしていき、

その間も物語は同じ時間進行で進み状況や環境も同時進行で変化していくわけですので、

演じている俳優もカメラに写っている間は気持ちを途切れる事なく感情をこめて演技し続けるわけで、

セリフを忘れたり、他の事を一瞬考えてしまったりする隙間もなくずっと演じているわけです。

そういう意味ではドキュメンタリーの側面もあるかもしれません。

しかし、ブレアウィッチ・プロジェクトに代表されるような一人称撮影いわゆるPOV(ポイント・オブ・ビュー)撮影のような手持ちカメラで主人公のそばから画面がぶれながら撮影しているような映像ではなく、

それぞれのシーンはちゃんとカットしてカメラアングルを変えながら撮影したような絶妙のアングルに移動しながら撮影されていますので、

事前に完璧な打ち合わせを行い、動きを計算しつくして撮影に挑んだものと思います。

ですので、見ている側も主人公たちに寄り添い同じように違和感なくその場にいるような感覚に自然になれるのです。

これは実際鑑賞しないと理解できない部分だと思いますので是非体感していただきたいです。

この撮影手法により、登場人物に起こる出来事はまるで自分も体験しているよな感覚になり、普段なら思ってもいなようなところで同じように危ないと思ってしまったり、

哀しい出来事には同じように悲しくなってしまったりします。

物語の終盤、最前線まであと少し、でももうタイムリミットぎりぎりで間に合わないとなったとき、

主人公はある行動にでますが、見ている側も、もうそれしかない、と同じように思ってしまいます。

とにかく、カメラの撮影技術もすばらしいですが、この撮影方法に合わせた、感情移入を煽る演出がうまく相乗効果となり、

いままで経験した事のないような映像体験を生みだしているのだと思います。

というように、本作は体感型の作品となっていて、実際観てみないと良さが伝わりにくい作品となっていますので、是非、一度体感していただきたいと思います。

作品情報

2019年製作 戦争アクション

監督・製作・脚本 サム・メンデス

出演 ジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ・チャップマン、マーク・ストロング、コリン・ファース、ベネディクト・カンバーバッチ

スタッフ・キャスト

監督は(アメリカン・ビューティー)でアカデミー監督賞と作品賞を獲得後も(ロード・トゥ・パーディション)や(007)シリーズの(スカイフォール)と(スペクター)も監督したサム・メンデス。

主演は(マローボーン家の掟)のジョージ・マッケイ、(トレインミッション)のディーン・チャールズ・チャップマン。

共演に(キングスマン)シリーズのマーク・ストロングとコリン・ファース、テレビシリーズ(シャーロック)のベネディクト・カンバーバッチ。

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