みなさん、こんにちはまぁくです。大分寒くなってきましたね。朝晩の冷え込みが厳しい日が増えてきましたので、体調管理には気を付けないといけない時期になってきました。
さて、先日、DVD販売店の邦画コーナーで何気に商品を見ていたら、どうしても素通りできないナイスなジャケットの特撮作品に目がいってしまい、そうしてもそのまま見過ごす事ができずに購入してしまった作品を本日鑑賞しました。
作品タイトルは
ガンマー第3号 宇宙大作戦 です。
世界公開もされておりアメリカでのタイトルは(THE GREEN SLIME)となっています。
監督は深作欣ニ監督で、1968年に公開された作品です。
因みに日本では東映ちびっ子まつりという括りで公開されました。
ゴジラやウルトラマンのような特撮怪獣もの、という事ですね。
日米合作で日本の東映とアメリカのラムフィルムが制作した作品で、大手のMGMも製作にかかわっている結構大作です。
キャストはロバート・ホートン、リチャード・ジェッケル、ルチアナ・パルツィとオールハリウッドキャストで、スタッフはほとんど日本側が務めています。
因みにクエンティン・タランティーノ監督は本作の熱烈なファンだそうです。
内容的には、地球に衝突する危険のある遊星を発見し、その衝突を防ぐために宇宙基地ガンマー3号より爆破隊が出動。
爆撃には成功するが、その時に宇宙生物が隊員に付着。
基地に帰ってみると、その生物は急速に成長、繁殖し、基地は次第に侵食されていく、というものでSF作品の王道ともいえるストーリーとなっています。
本作の魅力はやはり特撮ですが、この宇宙生物が今観ると非常に愛嬌があり、THE特撮怪獣といった感じでちょっとフィギュアとかが欲しくなってしまうような造形となっています。
今だとリアルすぎるか、デフォルメしすぎるか、どちらかだと思われますので、この造形はまだ色んな造形物が世に登場する前の当時だからこそ、表現できたデザインセンスなのではないかと思います。
当時映画館で鑑賞した子供たちは熱狂したのではないでしょうか。
日本版は子供向けという事で日本語吹き替えの77分短縮版での公開で、DVDもその仕様となっていますが、
アメリカ公開版は90分という事で、そちらで鑑賞してみたいところです。
いつか両国での公開版を収録したブルーレイなど発売して欲しいですね。
さて、そんな時代を感じさせるガンマー第3号宇宙大作戦は日本公開版がしっかりとDVD化され、廉価版の発売もされ、鑑賞し易い状況になっていますが、
世の中にはそんな恵まれた作品だけではなく、苦労して製作した結果VHSパッケージ化まではできたものの、DVD化の際には見送られてしまった不遇な作品が沢山存在します。
以前にもご紹介しましたが、今回は前回のように「何故この作品がDVD化されない?」と思えるような作品とはちょっと違い、
「いや、それはDVD化しても買う人いないでしょう。」
という知名度の低めの作品を10本選んで少しご紹介してみたいと思います。
それでは、意外な大物が出演しているSF作品から、
〇メカノイド (PROTOTYPE) 最近でも(ゲティ家の身代金)や、(ナイブズアウト)で活躍しているクリストファー・プラマーのまさかの主演作。製作は(刑事コロンボ)シリーズの名コンビウイリアム・リンクとリチャード・レビンソン。高性能アンドロイドが軍事兵器として利用されるのを防ぐために戦う科学者の物語。
〇タイムガーディアン (THE TIME GUARDIAN) オーストラリア映画史上最高の製作費(製作当時)をかけたSF超大作。監督は(マッドマックス2)のアクション監督ブライアン・ハナント。なんと脇役で(スターウォーズ)のキャリー・フィッシャーと名脇役ディーン・ストックウェルなんかも出演している話題作。未来都市で人間とロボヒューマノイドが戦うという、ちょっとターミネーターっぽいSFバトル。
〇未来警察マッドポリス (AFTER SHOCK) 一応、劇場公開もされた近未来Sfアクション。20XX年設定なので、下手したらもう過ぎてるかもしれない近未来。(ホワイトファントム霊幻戦士)という香港映画もどきのB級アクションに主演したジェイ・ロバーツ主演作。(燃えよドラゴン)の名優ジョン・サクソンも登場します。
〇ウィザード (THE NAVIGATOR A MEDIEVAL ODYSSEY) 1348年の中世ヨーロッパから洞窟を抜けると1988年のニュージーランドだった、という自由な発想が楽しいSFファンタジー。ヨーロッパ各地のファンタスティック系の映画祭でグランプリを数多く受賞している作品。
〇キング・オブ・ウィザード 暗黒魔術戦 (THE LORDS OF MAGICK) 時は中世ヨーロッパ時代。黒魔術師を追って時空の歪に飛び込んだ主人公がたどり着いた先は現代のロサンゼルスだった、というどこかで聞いたことのある物語。
〇マジッククエスト 魔界の剣 (THE SWORD AND THE SOCERER) 劇場公開もされた(ネメシス)のアルバート・ピュン監督のデビュー作品。(コナン・ザ・グレート)などの剣と魔法のファンタジー系の作品で一応、バラエティー誌の興行収入1位になった作品だそうです、、。
〇異次元アドベンチャー タイムスィープ (TIME SWEEP) 町の歴史研究グループが、取り壊し寸前の古い映画スタジオの見学ツアーに出かけ、そこで異次元の世界へとワープしてしまう、という設定のワクワク感が止まらない娯楽作品。歴史上の登場人物も次々に登場し、巨大吸血ゴキブリ、凶暴エイリアン、人食いモンスターも登場、と娯楽作品の王道作品。ジャケットでは全然伝わりませんが、、。
〇スターシップバウンティ (MUTANT ON THE BOUNTY) (戦艦バウンティ)号にオマージュを捧げつつ、宇宙に舞台を移して描く、メル・ブルックスの(スペースボール)のようなSFコメディ作品。これもジャケットからは全然伝わりませんね、、。
〇未来囚人984 (THE PRISONER TOMORROW MAN) マーク・ダカスコスとのコレボレーションの多いティボー・タカクス監督作品。砂漠に囲まれた監獄でロボットの看守に虐げられる主人公たちの脱出劇。
〇スーパープラグヘッド 電脳帝国 (CIRCUITRY MAN2 PLIGHEAD REWIRED) (プラグヘッド悪魔の電脳人間)というSfホラーの続編。監督などのスタッフや、キャストも前作から引き続いて続投。なんといっても本作は元ポルノ女優から転身して結構B級作品の主演もこなしていた時期のトレーシー・ローズが出演しているのが売り。
もう、この辺りの作品になってくると、「あ、そういえばそんな作品もあったなぁ」という懐かしさも全く沸いてこないのではないでしょうか。
逆に新鮮とも思えますね。
個人的に所有しているVHSなのですが、正直内容はうろ覚え、ぐらいであまり印象に残っている作品は少ないです。
所有している者がそんな感じなので、もしDVD化されても、なかな購入にまで踏み切れないような作品ばかりです。
ですので、レア作品ではありますが、オークションなどで見かけてもそれほど高額という事でもありませんので、もしご興味持たれた方は購入してみてください。
どれも当時の味は滲み出ている作品ではあると思いますので。
それでは、本日もお立ち寄りいただき、ありがとうございました。
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