モンスターハンター(MONSTER HUNTER)103分

投稿者: | 2021年4月3日

お薦め度 ★★★★★☆☆☆☆☆

(バイオハザード)監督ポール・W・S・アンダーソンと主演ミラ・ジョヴォヴィッチ)による同名カプコン原作ゲームの実写映画化作品!!

作品紹介

2021年3月26日公開

今回ご紹介するのは、(バイオハザード)の監督と主演が再びコンビで製作したゲーム原作アクションファンタジー作品です。

それでは、まずはあらすじから、

作戦中に消息を絶った小隊を捜索するためにアルテミス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)を隊長とした特殊部隊が編成された。

腕に自信のある者たちが集まった特殊部隊の一行は、捜索中の砂漠地帯で巨大な砂嵐に遭遇する。

そのまま砂嵐に巻き込まれた部隊は、その嵐を抜けた先に信じられないような光景を目にする。

そこは、信じられないぐらい巨大なモンスターが跋扈する異世界だったのだった。

しかし、そんなモンスターに襲われる部隊員たちを救ったのは、巨大な剣を携えた男、モンスターハンターだった!?

ミラとトニーがほぼダブル主演!!(に近い)

カプコンの大人気ゲーム(モンスターハンター)の実写映画化作品です。

監督・脚本はポール・W・S・アンダーソン、主演はミラ・ジョヴォヴィッチという事で、(バイオハザード)以来の実際の夫妻によるコンビネーション作品となっています。

今回もゲームの映像化ですが、今回ミラ・ジョヴォヴィッチが演じているアルテミスは、(バイオハザード)のような絶対死なない系のマンガチックなヒーローではなく、

結構なダメージを受けながら、頑張って敵を倒す、という普通の人に近いキャラクターとなっています。

とはいえ、そこはゲーム原作のキャラクターなので、結局マンガチックにはなるのですが、、。

それでも、トニー・ジャーとの格闘シーンなどもたっぷりありますので、割と生身のアクションは結構あったりします。

で、そのトニー・ジャーですが、2003年製作の(マッハ!!)で初主演以来、途中で監督業や、出家なども経験しながら、

やっとハリウッドメジャー作品で準主役という事で、個人的にはトニー・ジャーの大抜擢による、大活躍が本作では一番の魅力でした。

そのトニー・ジャーミラ・ジョヴォヴィッチのアクションですが、勿論、アクション自体はすでに過去の主演作でその実力を発揮していますが、

本作でも、その大きな動きによる魅せるアクションが、ファンタジックな世界観に非常にマッチでして、作品世界を掘り下げる要因となっていました。

トニー・ジャーの動きの素晴らしさはまさに、モンスターハンターという役柄にピッタリで、そういう世界がもし存在するなら、トニー・ジャーのようなハンターが存在してもおかしくないと思わせる説得力がありました。

ただ、少し残念なのは、たっぷり挿入されるミラ・ジョヴォヴィッチとの迫力のガチンコ格闘シーンの撮影が、

かなりカットを割ったシーンの連続で構成されていて、何か動くたびにカットが切り替わって、そのたびに撮影している角度も変わるので、

目で見て動きを認識する前に次から次へとカットが変わってしまいますので、

結果的に何をやっているのか、終始良く分からない、というちょっともったいないシーンとなっていたのが残念です。

恐らく、トニー・ジャーは格闘ができますが、ミラ・ジョヴォヴィッチは運動神経は良いとしても格闘ができるわけではないので、

その二人が格闘で互角に戦っているシーンの説得力を出すには、カットを割って角度を変えて、力強い技を常に繰り出しているようにする方法がベストだという判断でそのように撮影されたと思われますが、

だったら、他に格闘の強い隊員を設定して、格闘のできる者同士で戦った方がより迫力のあるシーンになったように思いますが、どうでしょうか。

でもそうしてしまうと、ミラ・ジョヴォヴィッチの見せ場も少なくなってしまうので、それはそれで難しいところですね。

トニー・ジャーやっとここまで来ましたね!!ドルフ・ラングレンと共演した(バトルヒート)が懐かしい!!

という感じで中盤までで、ミラ・ジョヴォヴィッチもたっぷり活躍しつつ、さらにトニー・ジャーの格闘アクションもたっぷり盛り込みつつ、

後半はいよいよ(ヘルボーイ)のロン・パールマン、日本から山崎紘菜や、人気キャラクターアイルー等を加えつつ、モンスターハントへと移っていきます。

個人的にゲーム未プレイですが、ゲームを事前にプレイしていなくても楽しめるように難しい設定は付け加えずに、シンプルにアクションを楽しむ作品となっています。

誇張ではなく、本当にシンプルにアクションシーンの連続で、余計な要素はそぎ落として、異世界の人と知り合って、お互い協力しながら、共通の目的のために一緒に戦っていく

というオンラインゲームの魅力的な特色を映像化するにあたって、あえて、その疑似体験ができるような展開を採用しているのだと思われます。

ですので、アクション好き、ゲーム好きの方でしたら文句なしに楽しめる作品だと思われますが、観る人によっては、あまりに物語が無さ過ぎる、と感じる人もいるかもしれません。

それでも、非常に勢いのある作品で、その怒涛のアクションを観ているだけでも、結構時間が経つのを忘れて楽しめます。

かなりストレス発散できる作品でもありますので、気晴らしにポップコーン片手にご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

あと、個人的にトニー・ジャー意外にもう一つ良かったのは、劇中で流れる音楽です。

音楽を担当しているのはポール・ハスリンジャーという人で(バイオハザード)シリーズや(アンダーワールド)シリーズなどの映画音楽や、(ニードフォースピード)などのゲーム音楽も作曲しています。

このポール・ハスリンジャーの80年代風のなんとも聴きごごちの良い音楽が凄くカッコ良く、見どころのあるアクションシーンにはほとんどその音楽が流れてしました。

劇場で販売されているパンフレットにも特に紹介がなく、全くスポットを浴びていませんが、個人的にはこの映画音楽が映画本編に与えている影響はかなり大きいと思います。

というより、映画音楽っていつも、物語を盛り上げる重要な要素なのに、スポットがほとんど当たらないですよね。

パンフレットなどにもほとんど紹介されない事が多かったりします。

正直、劇中で画面に映っているかどうかも分からない多数の武器の説明なんかより、映画で絶えず流れている音楽の解説をもっと詳しく知りたいです。

何故、このファンタジックな世界観の作品で、普通の感覚ならオーケストラ風の(ドラゴンクエスト)のような音楽を充てるところを、

マッチしていると思えない80年代臭の香る曲を充てたのか、などその意図を解説して欲しいですね。

しかも、その最初に聴いたときにマッチしていると思えななかった音楽が、鑑賞しているうちにいつの間にかマッチしで、

後半はその音楽が流れるたびに、盛り上がるシーンと連動しているのでさらにアドレナリンがでてしまう

という物語に引き込まれるための重要な要素を持っていたります。

ご鑑賞される際は、是非そんな部分もお楽しみくださいね。

という事で、続編、大いにありそうなので、早めに楽しんでしまいましょう。

(ヘルボーイ)ロン・パールマンはリーダー役

作品情報

2020年製作 アメリカ・ドイツ・日本製作 SFアクション

監督・脚本 ポール・W・S・アンダーソン 音楽 ポール・ハスリンジャー

出演 ミラ・ジョヴォヴィッチ、トニー・ジャー、ロン・パールマン、山崎紘菜、ミーガン・グッド、ティップ・T.I.ハリス、ディエゴ・ボネータ

途中でカッコ良い武器も装着します

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