お薦め度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
独自コンピューターシステムでインターネット社会を独占する、という当時としては最先端だったストーリーをリズム良いテンポで描いた良質サスペンス
作品紹介
2010年2月6日公開
今回ご紹介するのは、インターネットを利用して利権を掌握しようとする陰謀をめぐるサスペンス作品です。
それでは、まずはあらすじから、
若き天才プログラマーマイロ・ホフマン(ライアン・フィリップ)は、
念願叶ってコンピューターソフトウェア業界のトップ企業ナーブにCEOであるゲーリー・ウェストン(ティム・ロビンス)から直々に声をかけられて入社する。
入社早々に新しいコミュニケーションシステム【シナプス】の開発に携わることになるが、
そんなある日、同じく天才プログラマーである親友のテディが何者かに殺される事件が起こる。
ふとした事からナーブがこの事件に関わっている事を疑い始めたマイロは独自に捜査を開始する、、。
インターネットシステムを悪用して利権を得ようとする物語は今でこそありふれた題材となっていますが、
2001年の日本公開当時はまだそれほど多くなく、実に新鮮な物語だという感想を持った事を記憶しています。
当時はこういった事もあるかもしれない、ぐらいに感じていましたが、
今見返すと現代では監視カメラも街にあふれてどこでもネットに容易に接続できる世の中になっていますので、
十分ありえる話になっているように思います。
時代は移りましたが、作品内容は後半のサスペンス展開が軽快で話に引き込まれますので古さは感じませんでした。
主演のライアン・フィリップとレイチェル・リー・クックもフレッシュで好感度が高いです。
ただ、二人とも緊迫感や感情があまり表情に出ないので危機的な状況でも、割と平気そうに見えてしまうのが少し気になります(そのあたりが後の俳優歴に影響しているのかもしれませんが)が、
フレッシュな若者の戸惑いの表現だと思えば問題なく物語に入っていけました。
それに対しティム・ロビンスは流石の貫禄でした。
あきらかにモデルになった人物がいそうですが、上手く表現されていました。
途中までは殺人事件がからむ物語で緊迫感のある展開ですが、ラストは殺伐とした展開ではなく、
優しい雰囲気で終わっていくのも良い感じでした。
ラストシーンは意外に微笑ましいです。
このラストカットが本作のライアン・フィリップでは一番良い表情でした。
という事で製作さら10年以上経過した今現在でも、十分楽しめる良質のサスペンス作品となっていますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2000年製作 サスペンス
監督 ピーター・ホーウィット
出演 ライアン・フィリップ、ティム・ロビンス、レイチェル・リー・クック、クレア・フォラーニ
スタッフ・キャスト
監督は(スライディングドア)、(ジョニーイングリッシュ)のピーター・ホーウィット。
出演は(クルーエルインテンションズ)、(54フィフティフォー)等のイケメン、ライアンフィリップ。
共演に(ショーシャンクの空に)などの名優ティム・ロビンス、(シーズ・オール・ザット)等のレイチェル・リー・クック、(ジョーブラックをよろしく)などのクレア・フォラーニ。
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