【修行映画!】エクソシストゲーム(THE OUIJA EXORCISM)86分

投稿者: | 2021年6月29日

修行度 🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥●●●

ウィジャボードで呼び出してしまった悪魔による殺人を描く心霊ホラーながらも、物語終了10分前まで、誰も犠牲者のでない、のんびりオカルトホラー!!DVDは改題作品!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、遊び半分で使用したウィジャボードによって呼び出された悪魔と戦うオカルトホラー作品です。

それでは、まずはあらすじから、

ヨセフは、父の部屋で見つけたウィジャボードを使って友達と遊んでいた。

しかし、それが原因で悪魔を解き放ってしまい、友達が犠牲になってしまう。

それから30年、父の危篤の知らせを受けて、久しぶりに故郷を訪れたヨセフと息子のノアは、忌まわしきウィジャボードを再び発見する!?

山小屋で一騒動する二家族

山小屋で二家族と管理人一人が、悪魔騒動に巻き込まれるオカルトホラー作品です。

本作のDVD鑑賞時にB級ホラー作品にありがちな、なんとも言えぬ既視感に襲われましたが、物語が進むにつれて既視感以上のものを感じましたので、

念のため調べてみると、実は本作、以前に(ウィジャ・エクソシズム)というタイトルでインターネット配信されていた作品を、ほとぼりが冷めた時期に、

エクソシスト・ゲーム)という全く別タイトルで、全く違うイメージの別作品としてDVDで再リリースする、というとんでもない戦略でソフトパッケージ化された作品でした、、。

それは、いくらなんでも完全に駄目でしょう。

似たようなタイトルでサブタイトルと変更する、とか、劇場公開時につけたメインタイトルとサブタイトルをDVDリリース時に入れ替える、とかは以前にもありましたが、

それは、劇場で鑑賞する人と、DVDで鑑賞する人のターゲットが違いますし、そもそも、もともとあるその作品自体の価値を高めるために、

鑑賞する人に合わせて邦題を一部変更しているのであって、本作のように以前に売り出した作品を、まるで無かった事として、

全く違う別の新作として再販売する、という販売戦略はいくらなんでもモラル違反ですね。

まだ、前作販売されてから10年以上経過している、とかVHSで発売されていた作品の初DVD化とかなら分かりますが。

2015年に製作された作品が、たった6年間の間に2回も別作品として販売される、という事は3年後には、また違うタイトルでわからにように販売されるかもしれませんね。

その時も、また間違ってレンタルしてしまいそうです、、。

という事で、有名作(エジソンズゲーム)にあやかって(エクソシストゲーム)という別タイトルでリリースされた本作ですが、

その日本での特異な販売戦略もさることながら、内容の方もなかなかに修行度合いの高い内容となっています。

冒頭、いきなりウィジャボードを見つけた少年少女3人が悪魔を呼び出してしまい、その内の一人が犠牲になるところから始まります。(開始5分程度)

いきなりの展開ですが、この冒頭の物語の発端となる事件のシーンは、少しのショック描写と共にあっさり目に描かれ、物語はメインである30年後の時代に速攻で移ります。

そこでは、中年になった主人公が息子を連れて危篤状態の父親の元を訪れるシーンから始まります。

どうも、少年時のあのウィジャボード事件以来、主人公はいきなり施設に入れられてしまったようで、本人の記憶もあいまいで、父親の事はかなり恨んでいるようです。

で、結局父親は亡くなってしまい、葬儀を行う事になりますが、そこでウィジャボード事件のときに一緒にいた少女(勿論今は娘一人がいる母親)と再会します。

で、なんだかんだとやりながら、山小屋で夫と息子と宿泊して楽しんで帰るので、主人公家族も誘われます。

始めは断っていた主人公も、息子が行きたがっている(相手家族の娘が目当て)ので、渋々行くことになります。

で、本当のメイン舞台である山小屋に到着です。

いよいよ、惨劇が、、。

で、到着した山小屋にお色気過剰の女性管理人がいます。

過去のウィジャボードの惨劇を生き延びた主人公と、その息子、ウィジャボード事件を生き延びたかつての少女である母親と、反抗期の娘、

ネットの出会い系サイトで知り合ってあまり人間性をみずに再婚したワイルドでかなりの俺様主義な夫と、お色気過剰気味でシャーマン(霊能力者)の女性管理人、

という結構濃い目のメインキャラクター5人が出そろいます。

キャラクターはなかなかしっかりとしているので、あとはウィジャボードがどのような恐怖をもたらしてくれるのか?に期待は高まります。

と、、いう期待は高まって準備は整いましたが、なかなかオカルト方面に話は展開しません、、。

それどころか、ワイルド夫とシャーマン管理人の不倫の話が進んでしまいます、、。いや、奥さん、直ぐ近くにいますよ、、。

そんな話が丁寧に描かれつつ、ワイルド夫がいない間に、主人公と元少女である母親も、良い雰囲気になっていきます、、、。

そこへ、さらに息子と娘同士のボーイミーツガール的な展開も加わってしまいます、、。

という事で、うまいこと出来上がったねじれた3つのカップルの小ネタがなんとなく、割と長時間かけて展開されます、、。

この間一応、息子がウィジャボードを見つけて、それを使ってみるシーンや、シャーマン管理人が主人公に触れて、過去の映像が断片出来に蘇るシーンなどが

一瞬挿入されますが、そこから展開することなく、ねじれカップルの話は進み、ついに痴話げんかなども展開されるまでになります。

で、ついに1時間16分目で悪魔が本格的に目覚めだし、最初の犠牲者が出ます。

遅い!上映時間残り10分!

※ここからは物語の展開に触れていますのでご注意ください※

で、悪魔はそのものを描いてしまうと費用が掛かり過ぎますので、基本出演者の誰かに乗り移る、という表現で悪魔が出現します。

乗り移る、というのも特にルールはないようで、口から黒い物体(おそらく悪魔本体)がスルスルとでてきて、他人の口から侵入して乗り移る、という感じになっています。安上りですね。

悪魔は口からスルスルっと移動

シャーマン管理人の協力で、どうやら悪魔の名前はベリアル(有名人、いや有名悪魔ですね)で、どうも主人公の命を狙っているようですが、はっきりとした目的は良く分かりません。

とにかく、狙っているんですね。

で、これが、無作為に乗り移っては、乗り移られた人が死に、また乗り移っては死に、を繰り返しますので、とにかく宿主を連続で殺してしまいます。

因みに乗り移られると目が青く光る、という分かり易い目印もありますし、話し声は、ヘリウムガスのパーティグッズを吸ったときのような声になりますので、こちらもはっきりと乗り移られている事が分かります。

というか、笑えます。

で、そんな事を繰り返しているうちに、息子が危ない、という事になります。

勿論主人公は狙われている息子を救うために現場に急ぎます。

で、息子の無事を確認してそばによると、突然攻撃を受けます。

何故、息子が自分を攻撃するんだ?という表情の父親に向かって息子が叫びます。

息子『ノアではない、ベリアルだ!

『ノアではない、ベリアルだ!』

の、台詞に被るように息子は何者かの攻撃を受けて前に倒れます。

『ごめんね、時間短縮よ』

管理人『ごめんね、時間短縮よ

間が絶妙なコント!

というか残り10分に詰め込み過ぎ!

で、息子(中にベリアル含む)が気絶している間に、ヘブライ語のできる主人公がシャーマン指導で悪魔祓いをしようとしますが、上手くいきません。

ヘブライ語で悪魔祓いをする一般人の主人公。それは、ちょっといきなりは無理でしょう。

そりゃそうだろう、という観ている人全員のツッコミが聞こえそうな中、

いよいよ、主人公が、『俺の体に乗り移させて、俺ごと殺してくれ』、という命がけの作戦に出ます。

気軽に乗り換えができるベリアルですので、勝機はありそうですが、果たして!?

という感じのラストとなっています。

ラストの10分間は怒涛の展開というより、書初めの初めの一文字が大きくなりすぎて、後半の文字が小さくなってしまった、といった感じの窮屈感はMAX展開といったところでしょうか。

というような流れで、鑑賞し終わってみれば、ほとんどが、とりとめのない二つの家族の話と不倫の話で、ホラーだったのは後半10分だけ、というなかなかの強敵ホラー作品となっています。

ただ、期待しているホラー展開には全くならないものの、人物自体はしっかりと描かれているので、なんとなく後半までは観れてしまいます。

という色々な意味で得意な作品となっていますので、余暇の時間を持て余している方など、十分な覚悟を決めた上でご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

なかなかの強敵ですよ。

悪魔に取り憑かれると目が青くなります。そこにサスペンスを入れる気はないようです。

作品情報

2015年製作 アメリカ製作 オカルトホラー

監督・脚本 ニック・スラットキン

出演 ベン・モリソン、マイケル・パラディーノ、ローラ・キルヒナー、ブランデン・スミス、ブリトニー・ベルティエ

悪魔に怯える人々(残り10分)

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