【カンフー映画】ワンス・アポン・ア・タイム 英雄少林拳(陸阿采與黄飛鴻CHALLENGE OF THE MASTERS)92分

投稿者: | 2025年2月20日

カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆

カンフー映画の巨匠ラウ・カーリョン監督が、少林拳の達人ウォン・フェイホンの若き日々を描き、義弟リュー・チャーフィーが主演デビューを果たしたカンフーアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、ラウ・カーリョン監督、リュー・チャーフィー主演のカンフーアクション作品です。

それではまずは、あらすじから、

高名な武術家ウォン・ケイインの道場では毎年行われる武館対抗の【花炮】争奪を掛けた大会への準備が進められていた。

ケイインの息子フェイホンも大会への出場を希望していたが、その気性の荒さから、ケイインは息子には一切武術を教えなかった。

しかし、友人の計らいで大会に潜り込んだフェイホンは、そこで暴走し、仲間の拳士に重症を負わせる揉め事を起こしてしまう。

そんな自分の非力さを嘆くフェイホンに、以前知り合った拳士ユエンが手を差し伸べ、自身の師匠ルク・アーチョイを紹介するのだった。

そして、ついにカンフーの達人の弟子となったフェイホンは、山にこもって厳しい修行を開始する。

監督・武術指導は、悪党道場側の拳士役で出演もしている(ワンス・アポン・ア・タイム英雄少林拳 武館激闘)(詳しくはこちら)や、

醉拳2)等のラウ・カーリョンで、本作でも本物のカンフーアクションを演出しています。

ラウ・カーリョン

主人公となるウォン・フェイホン役は、ラウ・カーリョン監督の義弟でもある、(少林寺三十六房)(詳しくはこちら)や、

少林寺武者房)(詳しくはこちら)等のリュー・チャーフィーで、主演デビュー作となる本作でも若々しいアクションを披露しています。

リュー・チャーフィー

で、その師匠役で、(少林虎鶴拳)(詳しくはこちら)や(嵐を呼ぶドラゴン)(詳しくはこちら)等のチェン・カンタイが登場し、厳しい修行によって主人公を導いていきます。

チェン・カンタイ

で、主人公の兄弟子となる拳士役で、(ドラゴン修行房)(詳しくはこちら)や(モンキーフィスト猿拳)(詳しくはこちら)等の

ラウ・カーウィンが登場し、素晴らしいアクションを披露しています。

ラウ・カーウィン

で、同門の師匠役で、(少林皇帝拳)や(霊幻少林拳)(詳しくはこちら)等のワン・ユーが登場し、激しいアクションを披露しています。

ワン・ユー

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、高名な広東十虎の一人、ウォン・ケイイン率いる道場で、

毎年行われる武館対抗の【花炮】争奪を掛けた大会への準備が進められるシーンから始まります。

例によってライバルの悪徳武館の妨害が予想される中、ウォン・ケイインの息子、ウォン・フェイホン(リュー・チャーフィー)は、誰よりも大会への参加を望んでいるものの、

気性の荒いフェイホンに武術を教えたらやがて大問題を引き起こす、と考えた父親ケイインは、息子には頑なに武術の鍛錬を禁止していました。

しかし、どうしても大会に出場したいフェイホンは、仲間の一人に頼んで密かに大会に潜り込みますが、

このフェイホンの行動が要因となって武館同士の争いは過激化し、結果的に同門の武館の師匠リン(ワン・ユー)が重症を負ってしまいます。

自分の身勝手な行動によって問題を引き起こしてしまったフェイホンは酷く落ち込みますが、まだカンフーを知らないフェイホンの素質に気付いた同じ少林寺派の拳士ユエン(ラウ・カーウィン)の口添えで、

ウォン・ケイインの師匠ルー・アーチョイ(チェン・カンタイ)へのフェイホンの弟子入りが実現します。

武術を習った事がなく、人間的にも、肉体的にも未熟なフェイホンでしたが、ユエンの予想した通り、フェイホンはめきめきと腕を上げ、

わずか2年で多くの技を習得し、やがて師匠さえも敵わないぐらいの武術と同時に、武徳を身に着け人間的にも成長してきます。

そして、フェイホンはついに師匠ルーのもとを巣立ち、世話になったユエンが逮捕しようとして取り逃がした、

盗賊ホー(ラウ・カーウィン)を捕らえるため、フェイホンは、ホーに挑戦状をたたきつる、、、、、

、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

後に(少林寺三十六房)で大ブレイクする、リュー・チャーフィーの主演デビュー作品です。

本作では、その後トレードマークとなる坊主頭の少林和尚役ではなく、少林寺派の実在の英雄ウォン・フェイホン役という事で、

醉拳)のジャッキー・チェンや、(ワンス・アポン・ア・タイム・インチャイナ)のジェット・リーに先駆けて、

リュー・チャーフィーが、その若き日々の成長ドラマを、カンフーアクション満載で描いた青春人間ドラマ的な要素もある作品となっています。

リュー・チャーフィーは、まだまだ初々し過ぎて魅力全開とまではいきませんが、足りない部分は師匠役チェン・カンタイの重厚な演技と、

目的に向かって進む、師匠と弟子のグッとくる秀逸なドラマが、感情移入度を高めていきます。

その師匠と弟子のドラマに、肉体的な訓練だけではなく、

力をもって相手を制するのではなく、寛容さを持って制するのが【武徳】で、それが武術の神髄でもある。

という、カンフー映画が、本来描くべきテーマが、描かれていきます。

その師匠の教えを理解したフェイホンは、宿敵とも言える盗賊ホーと戦う時でさえ、慈悲の心を見せ、怒りに任せて命を奪うだけではない、決着の着け方を選びます。

さらに、その後に続く、ライバル道場との因縁の【花炮】争奪戦でも、その武徳によって、本当の意味で相手も制し、全ての争いに決着をつけていく、

というカンフーアクションと人間ドラマが上手く噛み合ったカンフー人間ドラマ、とでも言うべき内容の作品となっています。

アクションシーンも、ラウ・カーリョンVSラウ・カーウィン戦や、ラウ・カーリョンVSリュー・チャーフィー戦等、

武術指導も担当しているラウ・カーリョンの本物カンフーが炸裂する見所も豊富にある作品となっていますので、

香港映画好きの方や、カンフー映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1976年製作 香港製作 カンフーアクション

監督・武術指導 ラウ・カーリョン

出演 リュー・チャーフィー、チェン・カンタイ、ラウ・カーウィン、ラウ・カーリョン、ワン・ユー、チャン・タオ、フォン・ハックオン、リリー・リー、トン・ワイセン、リッキー・ホイ、エリック・ツァン、チャン・ロン、チャン・ウーロン、ラム・チェンイン、ユン・ピョウ、チン・ユッサーン、ウォン・ハー

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