【アサイラム映画】シャークゾーン(GREAT WHITE WATERS)94分

投稿者: | 2025年12月9日

おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

アサイラム社随一の大ヒットシリーズ(シャークネード)の監督による、少し捻りの効いたサメパニックスリラー!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、アサイラム社随一のヒットシリーズ(シャークネード)を生み出したアンソニー・C・フェランテ監督・脚本によるサメパニック作品です。

それでは、まずはあらすじから、、

ある品物を密輸入するため、抹茶の瓶に詰めて海へと投下したレベレンド率いる犯罪組織は、瓶を回収しようとその海域にチームを送るが、

偶然その海域は、夫を亡くした女性会計士ジアが夫と過ごした思い出の海域で、1人で傷心クルーズ中のジアと遭遇する。

しかも、そこは獰猛なサメが大量に生息している海域で、犯罪組織とジアに容赦なく襲いかかるのだった!!

監督・脚本は、(シャークネード)や(ゾンビ津波)等、サメパニック系を得意とするアンソニー・C・フェランテで、

本作でもちょっと捻りの効いた設定と物語展開で他の作品とは一味違う世界観を演出しています。

主人公となる夫を亡くした女性会計士ジア役で、(ホワイトシャーク 湖の水面の下に)や(アースクエイク2025)等の

アンジェラ・コールが登場し後半にかけて大活躍して行きます。

アンジェラ・コール

で、犯罪組織のリーダー、ジャレス役で、早速のあやかりアサイラム作品(Predator: Wastelands)や(ニューイヤーズイブ)等の

ジョニー・レイミーが登場し、主人公を追い詰めていきます。

ジョニー・レイミー

で、同じく犯罪組織の女性メンバー、シャーロット役で、(リサ・フランケンシュタイン)や(ミッション:30ミニッツ)等の

アシュトン・リーが登場し、サメと主人公と対峙していきます。

アシュトン・リー

で、その犯罪組織のボス、レべレンド役で、(メガシャークVSメカシャーク)や(Buddy Hutchins)等のスティーブ・ハンクスが登場し、全員を追い詰めていきます。

スティーブ・ハンクス

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、ある海域に、謎の飛行機が木箱を数箱投下し、その木箱を回収するために、

謎の集団が深夜、海底へとダイブしますが、何匹ものどう猛なサメに襲われて全滅するシーンから始まります。

で、物語はそこから5年前へと遡り、近隣の浜辺で新婚を祝い、夫が購入した豪華ヨットでハネムーンクルーズへと繰り出すカップルが登場します。

しかし、このクルーズの後、結局夫の方は何らかの理由で亡くなってしまう事になり、その五年後である現在、

妻である主人公ジア(アンジェラ・コール)は、夫との思い出のある豪華ヨットに乗って思い出の海域への傷心クルーズへと一人で出航します。

一方、木箱の持ち主である犯罪組織のボス、レべレンド(スティーブ・ハンクス)は、大切な木箱の中に入っている抹茶(本当は、その中に埋まっているブツ)を回収するために、

送り出した回収部隊の第一陣が、連絡を絶ってしまったために、腹心の部下であるジャレス(ジョニー・レイミー)と、

近年メキメキと頭角を現しているやり手の部下シャーロット(アシュトン・リー)を含む回収部隊第二陣を現場へと急行させます。

で、そんなまさかの状況が重なって、夫の思い出に浸り、釣りとダイビングを楽しむジアと、ボスにせかされ脅されながらブツを回収しにきた犯罪組織のチームが、

ほとんど同じ海域で遭遇し、さらにそこに、獰猛なサメまでも集まって来る事になります。

で、現場について早々に、レーダーを使って木箱の捜索を開始するジャレス達ですが、近くにジアが居る事で、

銃等、犯罪組織としての一面はひた隠しにし、ひっそりとその海域へとダイブを開始しますが、もちろんその海域には既にサメが集まって来ていますので、

潜るやいなや、速攻でメンバーの一人が犠牲になり、焦った待機メンバーが銃を乱射してしまった事で、ジアの注意を引いてしまう事になります。

で、何かのトラブルがあったと察知したジアは、所有しているサメを撃退できる電磁破を出す装置を海に放り込んで、ダイブしているメンバーを救う事になりますが、

命拾いしたジャレスは、逆にジアを利用するために銃を取り出して正体を明かし、ジアに撒き餌をさせてサメの注意を惹きつけさせている間に木箱を回収する作戦に出ます。

で、そんな危機的な状況の中、ジアの携帯が鳴り、組織のメンバーが電話に出てみると、予想だにしなかった事実が判明する、、、、、、、

、、、、、、、という流れが、大体の大筋となっています。

サメとトルネードと融合した(シャークネード)、ゾンビと津波を融合した(ゾンビ津波)という感じで、

二つの要素を融合した娯楽パニック作品で人気を博して来たアンソニー・C・フェランテ監督・脚本による新しいパニック作品です。

今回は、得意のサメパニックの王道スリラー作品、、、、、、、と思わせながら、後半別ジャンルの要素を加えていく、

というちょっと捻りの効いた物語展開となっています。

全然違う二つの要素というわけではありませんが、その辺りを詳しく書いてしまうと少し面白みも半減してしまいますので、割愛させて頂きますが、

この辺の物語展開で見せ場を作っていく構成は、流石に(シャークネード)をヒットさせた監督作品という感じで、

他のC~Z級のサメパニック作品とは一線を画する内容となっています。

サメの魅せ方も上手く、そこまで頻繁には登場しないまでも、それほど違和感なくぴちぴちの活きの良いサメパニックを楽しむ事ができるようになっています。

他のアサイラム作品だと、サメも登場しなければ、ほとんどその場から動かずにメインは相談しているだけ、という作品が多い中、

本作は、しっかりと台詞以外の行動によって物語が展開していきますので、低予算ながらも非アサイラム社作品のようなクオリティで普通のサメパニック作品(という表現もちょっと変ですが、、)

として、安心して楽しめる内容となっています。

という事で、粗製乱造されるサメパニック作品の、さらにあやかり作品中心のアサイラム社製作作品という事で、かなり鑑賞をためらってしまう要素満載ですが、

意外としっかり楽しめる内容になっていますので、サメパニック好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2025年製作 アメリカ製作 サメパニック

監督・脚本 アンソニー・C・フェランテ

出演 アンジェラ・コール、ジョニー・レイミー、スティーブ・ハンクス、アシュトン・リー、ヘクター・べセラ

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